介護職におけるセクハラの実態と相談
介護職にもセクハラはあるの?相談先はどうなっている?
ホームヘルパー2級相当の資格をとって介護職として働き始める時、介護現場におけるセクハラ被害の実態が相談先などに関心を持つ女性は非常に多い実態があります。
介護の仕事をしている人たちの労働組合・日本介護クラフトユニオンの調査結果によると、残念ながら老人ホームなどの介護の現場にも、セクハラは存在しているようです。
具体的には、28.8%もの人が、何らかのセクハラ被害を受けた経験があると回答しています。
またその被害内容としては、下記のような事例が非常に多い実態があるようです。
・不必要に体に触られた
・性的冗談が繰り返される
・腰や胸をじっと見られる
介護職のセクハラ加害者は同僚・上司だけではない
一般企業の事務職のようにオフィスの中だけで働く女性の場合、セクハラをしてくる加害者は同僚や上司といった会社の中の人たちだけとなります。
これに対して日々の仕事の中でお年寄りや家族などと関わる介護職の場合、普通のセクハラ被害とは全く異なる加害者の行動に悩まされることも多いようです。
またさまざまな介助でお年寄りや障害を抱えた方々の体に直接触れるケースの多い介護の仕事では、心身の距離が近くなることによりセクハラに近い被害も起こりやすいと言えそうです。
セクハラ被害を受けた介護職の人たちは相談をしているの?
セクハラ被害にあった後、78%以上の人が上司や同僚に相談をしています。
しかし相談後もセクハラが続いたと答える人は、47%以上もいるようです。
また19.4%の相談をしなかったと回答する人の多くは、「相談をしても解決にならない」という諦めに近い想いを抱えているようです。
介護職でセクハラ被害が続いたらどうすれば良い?
上司や同僚に相談をしても、高齢者などからのセクハラが続く時には、介護の資格を活かして他の職場に転職するのも方法のひとつです。
高齢化社会により老人ホームなどの施設が増える今の時代は、介護職の需要が非常に高まっています。
またいつでも転職できるという強い気持ちで仕事に臨めば、相手に弱みを握られることによるセクハラまがいの被害にも遭いにくくなると言えそうです。
特に介護福祉士資格を持つ人は引く手あまたとも言える状況となりますので、介護の現場で学んだ知識を上手に活かしてステップアップする心掛けも、セクハラ被害から逃れる良策になると言えそうです。