社会福祉主事という仕事の特徴
社会福祉主事とは?
社会福祉主事とは、福祉事務所の中で生活指導や面談、家庭訪問といった仕事をする職員に与えられる任用資格です。
都道府県や市区町村に設置された公立の福祉施設や福祉事務所に勤務し、福祉業務全般に携わる公務員を、社会福祉主事と呼びます。
ちなみに社会福祉各法で定める更生措置や援護に関する業務を行う福祉事務所には、ソーシャルワーカーやケースワーカーとして勤務する社会福祉主事を必置する義務があります。
社会福祉主事の資格を取得するメリット1 福祉の現場で有利に働ける
公務員として各種相談所や福祉事務所で勤務したいと考える人にとって、社会福祉主事は必要不可欠な任用資格です。
また福祉分野に関して勉強してきた証とも言える社会福祉主事の資格を持っていると、老人ホームなどの相談員求人などへの応募の際にも、自分の経験や知識をアピールできるメリットがあるようです。
そのため、公務員のための資格となる社会福祉主事資格を持つ人の中には、民間の介護施設や社会福祉施設への転職などを考える人も少なからずいるとされています。
社会福祉主事の資格を取得するメリット2 社会福祉士より簡単に取得できる
福祉業界でソーシャルワーカーとして働く社会福祉士は、合格率25~30%の狭き門とも言える試験を受けなければならない国家資格です。
これに対して任用資格となる社会福祉主事の場合は、授業や講習を受けるだけなどの幅広い条件で取得できる特徴があります。
また都道府県などで開催されている講習会を利用した場合は、19科目279時間の講習で取得可能となりますので、社会福祉士の勉強をする時間のない方々にとっては非常にメリットの高い任用資格と捉えて良いでしょう。
社会福祉主事の資格を取得する際の注意点
社会福祉主事を含めた任用資格は、公務員試験に合格して初めて名乗れる資格となります。
そのため、社会福祉主事になるには、各自治体などの募集要項に沿った形で公務員試験を受ける必要があるのです。
また近頃では、社会福祉施設職員などの資格に準用される実態もありますので、社会福祉主事を目指す時にはその条件やシステムについてしっかり把握した上で、自分に合った勉強法を選ぶ必要があると言えるでしょう。
社会福祉主事から民間の施設などに転職をする時にも、業務内容や募集要項の確認はきちんと行うようにしてください。