介護職員実務者研修とはどういう資格ですか?
介護職員実務者研修とは何ですか?
介護職員実務者研修とは、介護における基本的な能力を高める上で必要不可欠な資格です。
介護初心者向けとも言える介護職員初任者研修からランクアップした内容を学ぶこの資格には、国家資格となる介護福祉士へのキャリアアップをする上で必須資格という特徴もあります。
具体的な内容としては、幅広い利用者の方々への介護提供能力を獲得することを目的としています。
また研修については、2年以上の養成課程を有する介護福祉士養成校と同等の水準となっており、その中ではこの先の介護保険制度の改正内容や新たな知見や技術、課題といったものを自ら把握可能な能力も求められるようです。
ちなみに介護職員実務者研修という資格が創設させた背景には、国家資格である介護福祉士の資格取得方法の見直しが大きく関係しています。
また多様化する介護ニーズに対応することを求められる介護福祉士において、近年では資質向上を図る必要性が出てきています。
このように時代のニーズに沿う形で生まれた介護職員実務者研修は、従来のホームヘルパー1級のレベルに該当する資格です。
介護職員実務者研修を取得するメリット
介護職員実務者研修という資格取得をすると、下記3つのメリットが得られます。
・高い知識と介護技術の習得
・サービス提供責任者になる上で有利な資格
・介護福祉士の受験資格でもある
介護職員実務者研修の450時間の中には、旧ホームヘルパー2級に該当する介護職員初任者研修の130時間も含まれる形です。
その中には、日々の仕事を通して得られる実務経験だけでは修得の難しい技術や知識も入っています。
また介護職員実務者研修を通して実地でやってきたことを振り返ると、理論付けができているかといった自分の技術に対する再確認も可能となるようです。
ちなみに訪問介護事業所においてサービス提供責任者になるためには、介護職員実務者研修もしくは介護福祉士資格のいずれかを持つことが望まれます。
制度上で考えれば、ヘルパー2級レベルとなる介護職員初任者研修であってもサービス提供責任者になることはできます。
しかしこうした方々を訪問介護事業所に配置した場合、介護報酬から10%もの金額が減額されることになった平成25年4月以降は、多くの介護事業者の経営的な視点でも介護職員実務者研修を持つスタッフへの期待が大きくなりつつあります。